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チーム勝敗表

試合日 : 2試合目
2022年02月23日(水)
大会名
卒業大会1部
会場
加賀中学校
勝敗
敗北
1234567投手-捕手
仲宿ファイターズ000000
板橋フェニックスA00001
ヒット数:0本
卒業大会初戦 板橋フェニックス戦 ~ 水平線 ~

土橋杯優勝から約2か月、ついに6年生の最後の大会、卒業大会を迎えることとなった。
この1年を思い返すと6年生にケガ人だらけの状況でシーズンがスタート、公式戦3連敗から始まるも夏の志村連盟では逆転劇とも言うべき準優勝と躍進、一転して秋シーズンでは不調な日々を過ごして臨んだ12月の土橋杯、年明けには新チームへの移行が決定する中、土壇場での優勝を決めた6年生達。
最初ダメでも最後に帳尻を合わせるところは、まさか台本でもあったのかと思いたくなる展開だった。

さてそんな中での最後の卒業大会、長いようで短かったファイターズ生活もあと3試合で卒団する6年生、優勝して気持ちよく送り出したい、そんな思いのSSK監督、先発オーダーは6年生7人に5年生2人を加えた布陣で、初戦の板橋フェニックス戦に臨んだ。

昨年、つまり現中学1年生の代、後を託された現6年生世代と2年通してひとつも勝てないという苦渋の飲まされるどころか屈辱ともいえる結果、最後こそは勝ちたい、そんな強い気持ちでマウンドに上がったのは6年生キャプテン。

相手投手は毎回対峙する左の好投手、3ブロック大会同様の展開でお互いチャンスを作るも固い守りにより双方得点できず、0:0のまま5回戦という大会規定による最終回5回の裏を迎えた。

先頭の9番を三振で1アウトを取った時点で、球数が70球に到達で無念の降板、あとを体幹の強い6年生に託した。打席には先の卒業ミニトーナメントでも猛打が炸裂していた右の強打者をサードゴロに打ち取りこれで2アウト、表の攻撃を0点で終えている以上ファイターズの勝ちは無いが、ここで引き分ければまだまだ優勝への希望をつなげられるこの場面で、野球の神様は非情にも試練を与える。

『野球は2アウトから』誰が言い出したのかはわからないが筋書きのないドラマはよく2アウトから始まる。ご多分にもれず2番に死球、3・4番に連続四球と突如崩れ出し最終回、0:0、2アウト満塁という劇的な場面を創出してしまう。

迎える5番打者、四球でもサヨナラ押し出しとなる場面で投げ込むが相手に粘られフルカウント。ランナーは全員自動スタートという局面で投じた7球目はセンターへの大飛球。

打ち取ったあたりにも見えた凡フライだったが、初回にも凡フライを落球したセンターを守る不屈の闘志を持つ6年生が、この打球に対して消極的な守備、結果捕球できず、サヨナラ負け、卒業大会の初戦を落としてしまい優勝が難しい状況に陥ってしまうことになった。

最後のプレーについては各人が種々思うところがあるだろうが、それだけで負けたとは言えない内容、投手はよく抑えたが対する攻撃は2人の5年生が放った2安打のみで、得点圏に走者を進めたにも関わらず得点が出来なかったのも事実。いろいろ展開が重なって最後のプレーに行き着いたならば、それはやはり【チーム】としてのフェニックスさんとの差だったのではないか。

また試合後には「自分の責任」と呟くSSK監督、卒業大会だからという理由で6年生を全員起用。それは大会主旨からいくと当然の選択だが、初回の凡フライ落球でもそのまま起用し続けたという判断からか監督だけに責任を感じさせてしまいなんとも申し訳ない思いと同時に、日頃の外野ノックの取り組みから何かやりようがなかったか改めて考えさせられた。

そんなこんなで複雑な心境で岐路につく際、とあるバンドの『歓声と拍手の中に誰かの悲鳴が隠れている♪』という一節が浮かんできた。喜びや嬉しさという感情はそれなりのハードルを越えるからこそ生まれる感情であり、そこに到達出来なかった誰かの犠牲で成り立っているものであると捉えることが出来る深い歌詞だが、サヨナラが決まって喜ぶフェニックスさんを見て、悲鳴をあげるファイターズの複雑な感情を我々はどう消化していくか、そこにファイターズの真価が問われているようにも感じた。

チームとしてこの出来事をあと2戦で答えが出せるのか否か、この試合でミスをした選手はこのプレーで何を感じるのか、選手達は今後の野球人生においてこの出来事を糧に出来るのか、課題はとても大きく、深く、重くのしかかる非常に意義のある試合だったと前向きに捉えたい。

その上で泣いても笑っても残り2戦、今日たくさん泣いただろうから、残り2戦はみんなで笑おうぜ!
6年生は悔いの無いよう闘い抜くこと、5年生はその雄姿を目に焼き付けて、来年は自分たちがやるんだという強い気持ちで継承してほしいです。(N)